自己愛性人格障害について、被害者の立場でのブログ

自己愛性人格障害と出会ってターゲットにされてから離れるまで。自己愛性人格障害との離れ方・逃げ方・別れ方。

自己愛性人格障害者との出会い

私の働く会社に入社してきた男性、その人が自己愛性人格障害でした。

前の会社から引き抜かれる形で入社し、いきなり役職につき、私の上司となりましたが、私が今まで出会ったことのある人の中で、最も仕事のできる人物でした。

ここでは名前をAとします。

 

Aは明るく前向き、努力家な性格で、あっという間に会社の状態を把握し、

スタッフへの気遣いも細かく、皆と早い段階で打ち解けていました。

 

私はAから仕事に取り組む姿勢を評価され、仕事の目標を共有し、

二人で仕事をすることが増えていきました。

趣味や性格、育った環境なども似ており、プライベートでも仲良くするようになりました。

その時は疑うこともしませんでしたが、本当は違って、

私と似てる、と思わすために、嘘を付いていただけでした。

自己愛性人格障害はまばたきをするように、嘘をつきます。

 

私は特別気に入られており、ベッタリAがそばにいました。

会社で席替えをすれば隣になり、イベントをすれば同じ役割、仕事もペアのような感じで、昼食も一緒。自宅に帰れば仕事の件で電話。

朝は遅刻しないためのモーニングコール。

出社すると毎日、Aは私用に買った朝ごはんとコーヒー、栄養ドリンク等を渡してきて、必要ないといっても、毎日買ってきました。

本当に困る、と言えばキレられました。

 

自分が気に入ってる人や会社の社長・幹部には徹底していい人ぶり、自分が気に入らない人は徹底的に叩きのめす。そんな人で、Aに逆らう人はいませんでした。

 

徐々に変わった人だということが分かりましたが、Aとする仕事は楽しかった。

小さなことから大きなことまで、ほかの人がやらないようなアイデアを提案し、実行し、改革を行うような人で、まわりも影響され会社が良い方向へ向かっていきました。

 

自己愛性人格障害は最初はいい人だといいますが、本当にそうです。

実際はいい人と思わせるために何でもしてしまう人です。

 

徐々に、周りはその人が嘘を付いていることが分かったり、なんとなく怪しさを感じて、距離を置こうと思うようになります。

でもそこで人格障害者に気に入られてる、または嫌われている場合、

すでに距離を置くことは難しいでしょう。

 また、本当に「悪人」である姿を見せるのは一部の人だけであり、

基本的には社会的に馴染んで生活をしていると思います。

むしろ、評価をされている人が多いのではないでしょうか。

ふたを開けてみれば手段を選ばず人を操作しているだけなのですが。

 

自己愛性人格障害者にターゲットにされれば終わりです。

ターゲットにされる人は、「利用価値のある人間」と「邪魔な人間」だそうです。

自己愛性人格障害は、自分の出世や目的の為、邪魔になる人間を引きずりおろし、

利用できる人物を道具として使い、人の上にのし上がっていくのです。

 

自己愛には最初から関わらないことが一番ですが、

なかなかそうもいかない場合があると思います。特に相手は強引です。

相手の「自尊心」を傷付けない程度に、相手に興味のない態度を取り続けるのが

良いかもしれません。